にじいろのうた

ジャニーズWESTの神山智洋くんをもっと世の中に広めよう!

オセロー観劇 ~役者 神山智洋に出会った日

9/2(日)に無事初日の幕が開いた『オセロー』。

神ちゃんの出演が決まってから、首を長くして待っていました。

FC枠では全滅してしまったけど、普通に一般で購入することができました。

当初は2公演で我慢するつもりが、2回じゃ絶対に後悔すると思い、どんどん追加で購入してしまった(笑)

本当はまだ追加したい。

3,000円の3階席でもいいから、毎日観に行きたい。

 

という前置きはこのくらいで、現在まで2公演観劇させて頂いたので自分の為の覚え書、兼、誰に見せるわけでもない感想分を残したいと思います。

舞台観劇は初心者中の初心者で、シェイクスピア作品もタイトルくらいしか知らない私ですが、今回の為に新訳オセローを購入しました。

読み始めは全然頭に入ってこなかったんだけど、徐々に面白くなってきてなんとか人物相関図とあらすじは理解できました。

これから観に行くけど、シェイクスピアは初めて…という方は、是非新訳オセローを読んでから観劇して欲しい。

 

初回 9/6(木)13:00 11~15列 センター寄

2回目 9/9(日)11:00 5~10列 下手に近いセンター寄

 

初回は全体を見渡せるとても良いお席でした。

もし最前列とか花道横とかだったら、緊張しちゃってちゃんと見れないと思うので、ほんと、ちょうどいい席でした。

2回目は追加で探していて、ちょうど1席だけ空いていた所。

舞台前方で、初回で聞き取れなかったセリフや役者さんの表情がよくわかる席でした。

神ちゃんは下手にいる時が多いような気もするけど、表情をちゃんと見るならセンターから上手の方がいいと思いました。

でも、花道は何度も通るので、花道横の席は覚悟が必要かと(笑)

あと、正面右扉からの通路(24と25の間)を3幕で1度だけ通ります。

私、ここの通路側の席を奇跡的にゲットしており、それが分かった時にちょっとドキドキした。

神ちゃんが真横を通るのは今週末。心臓止まったらどうしよ(笑)

 

では、ここから感想書きます。

 

まず、中村芝翫さんのオセロー。

黒い肌がよくお似合い。

凛々しくたくましい印象で、将軍としてのカリスマ性を感じました。

デズデモーナを愛するが故、イアーゴーの策略にはまり、愛情が嫉妬へ変化する様が圧巻でした。

歌舞伎は見たことがないのですが、歌舞伎っぽい言い回しかな?と感じたシーンもあったような...

でも、歌舞伎役者さんはセリフが聞き取りやすい。本当に。

 

檀れいさんのデズデモーナ。

可愛い!の一言に尽きる。

見た目ももちろんだけど、声!!!

なんであんな可愛らしい声が出るんだろう。

宝塚の娘役トップだったことを知り、なるほど!と思いました。

清らかさと儚さと強さと、そしてオセローへの真っ直ぐな深い愛を感じました。

それは『最期の時』まで。

 

池田純矢さんのロダリーゴーはひたすらお茶目。

イアーゴーとロダリーゴー2人っきりの場面はクスっと笑えるところがあって、個人的にお気に入りです。

騙されたまま死んでしまって…実家の土地、返してあげて欲しい(笑)

 

石黒英雄さんのキャシオーはスタイルもよくてイケメンでした。

ヴェニスの軍人さんがよくお似合い。

でも、色男のもて男って感じ。

娼婦ビアンカとのシーンが印象的。

 

前田亜季さんのエミーリア。

一番庶民的で人間らしい女性だと思いました。

私は好きです。

思ったことをきちんと言葉にできる正直な女性。

正直すぎるがゆえの悲劇。

イアーゴーのことをどれだけ愛していたのかな?

愛していたからこその結末なのか。

私がエミーリアなら、あの選択はしないような気もする。

うーんどうだろ...。

初日からのレポを読んでいると、イアーゴーに刺されるシーンが少し変更されたみたいですね。

私が観たのは変更後。

イアーゴーとエミーリアはとても愛し合っていたんだろうな...と思わせるシーン。

より一層イアーゴーの孤独が強調されて、私はとても苦しくなりました。

 

そして、神ちゃん。

いや、神山智洋さんのイアーゴー。

忠実な部下と復讐に囚われた悪魔との二面性をしっかりと演じ分けていて、膨大なセリフもちゃんと身体の芯から出ているのが感じられました。

とにかく目力の破壊力がすごい。

そして、終始カッコいい。

 

決してファンだから言っているわけではない。

どの役者さんも平等に見ているつもり。

舞台って、役者さんの熱量がどれだけ伝わるのかっていうのが大きいのではないのかな?

熱量が伝われば自然に引き込まれる。

たとえ内容が難しくても...

難しいと言われているシェイクスピア作品だけど、私は全然難しい内容だとは感じなかった。

 

神ちゃんの熱量は十分に伝わってきました。

時々、「あれ、主役ってイアーゴーだっけ?」と錯覚してしまう程。

物語を大きく動かす軸となる人物だけに、イアーゴーから目が離せないんです。

とても重要な役を任されていて、プレッシャー半端なかっただろうと思います。

 

神山智洋は『イアーゴー』になってしまっていた。

私の大好きな神ちゃんの低い声が舞台に響き渡った瞬間、今私の目の前にいる人は『イアーゴー』なんだと確信しました。

舞台って、役者さんって、本当にすごいんだね!

 

イアーゴーについて考えてみた。

神ちゃんが演じているからではなく、彼の生き様が悲しすぎて苦しくなる。

一体、彼はどうしたかったんだろう。

オセローの破滅?

キャシオーの失脚?

それとも、ただただ副官になれなかった自分の悔しさをオセローに分かって欲しかっただけ?

副官になることが目的なら、キャシオーを失脚させるだけで良かったのに。

 

途中から、自分の仕掛けた罠が思いもよらぬ方向に向いてしまって後悔しているようにも感じる。でも、後戻りできずにやけくそになってしまったんじゃないかと。(鏡に向かって叫ぶシーン)

 

エミーリアには本当のことを話しておけば良かったのに。

味方になってもらえたんじゃないかな?

 

一人ぼっちのイアーゴー。

虚無感だけが残った最後のシーン。

 

でも、これもまたイアーゴーの思い通りだったのか...